しりとりのだいすきなおうさま [絵本]

 『しりとりのだいすきなおうさま』 中村翔子/作 はた こうしろう/絵 すずき出版

お話に出てくる王様と言えば たいていわがままで威張っているタイプ。

ラボライブラリーにもたくさん王様が登場する。
『不死身の9人兄弟』 『きてれつ6勇士』 『不思議の国のアリス』 『エメリアンと太鼓』 『はだかの王様』 『ナイチンゲール』 『トム・ティット・トット』 『ひとうちななつ』

対王様と言うモチーフがお話になりやすいのだろう。
王様と言っても一色ではないけれど、大概がわがまま。

あっ!一人だけとてもよくもののわかっている王様がいた。
『かえると金のまり』の王様。娘の自分勝手な振る舞いを諭すせりふを言っている。
『ヘルガの持参金』の王様もちょっと違うかも…。

『しりとりのだいすきなおうさま』も前者タイプでわがまま。
でも‘しりとりがだいすき’なんてところはちょっと愛くるしい。
王様のしりとりで普段困っている家来たちは
それを逆手にとって王様をギャフンといわせてしまう。
王様もそれでおとなしくなってしまうところが かわいいね。

3才のももんがちゃん、‘しりとり’の意味がやっとわかってきたような…、
だんだん絵本の領域が広がってきて、ももんがばあちゃんとしても読み聞かせが
もっともっと楽しくなってきた。
お話好きな子!
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